みみねじ【耳捻】

短い棒の先端に丈夫な綱で直径１５センチくらいの輪を作ったもので、片方の耳を入れてねじり、馬の気をそらせ、または刺激を与えておとなしくさせる器具で、 馬に軽い手術を施したり、ゲートに入るのを嫌ったりするときに使用する。

抑制神経が働き、精神状態を落ち着かせる効果がある。

みほとれーにんぐせんたー【美浦トレーニングセンター】

茨城県の美浦村にある、中央競馬の競走馬の調教や管理をする施設で、レースに備え競走馬（主に関東馬）が日々トレーニングを行っている。

約223万平方メートル（東京ドーム約４８個分）の敷地の中に、南北２つのトラック型調教コース、1200ｍの坂路調教馬場、競走馬スイミングプール、森林馬道といった色々な調教施設がある。

また厩舎や馬の医療機関などがあり、騎手や厩務員など関係者の住居がある。

＝トレーニングセンター

みならいきしゅ【見習騎手】

騎手免許の通算取得期間が５年未満で、勝利回数が１００回以下の騎手のこと。

免許を取りたての若い騎手とベテラン騎手では技術の差があるため、同一条件でレースをすると不利になるため、特別競走とハンデキャップ競走を除いたレースに見習騎手が騎乗する際は、特別に負担重量が減量されることから、減量騎手ともよばれる。

若い騎手に騎乗機会を多く与え、育成を図るためで負担重量は以下のとおり減量される。

印	勝　利　回　数	減ずる重量
▲	３０回以下の騎手	３Kg
△	３１回以上５０回以下の騎手	２Kg
☆	５１回以上１００回以下の騎手	１Kg

＝減量騎手

ミドルディスタンスホース

2000m前後の、中距離レースを得意とする馬のこと。

1800～2400mぐらいでの距離適性があることが多く、距離に対する融通が利きやすいタイプといえる。

みっくい【身っ食い】

馬が自分の体を噛む癖のこと。

退屈な時やストレスが原因といわれている。

時には馬体に傷が残るほど激しく噛む馬もいる。

みちわる【道悪】

馬場の状態が悪いこと。

馬場状態は『良』『稍重』『重』『不良』 と4つの段階で発表されるが、『重』『不良』の状態を道悪とひとくくりで使うこともある。

⇒馬場状態

みせむち【見せ鞭】

鞭で叩くと嫌がり走る気をなくしてしまう馬に、実際には鞭を入れず鞭をちらつかせて走る気を起こさせること。

気性の良い馬でもいきなり鞭を入れると、よれたりすることもあるので、今から鞭を入れるという合図のために行う場合もある 。

みしょうり【未勝利】

出走して１着になったことがないこと。

また重賞競走で２着に入ると収得賞金が加算されるため、重賞競走で２着になったことのない馬をいう 。

未勝利戦には未出走の馬も出走することができる 。

みしゅっそう【未出走】

まだ一度もレースに出走したことがないこと。

ただし未出走でも、2歳の夏から3歳の3月頃までは新馬戦が組まれているため新馬という。

⇒新馬