かんむりめい【冠名】

馬主が所有馬の馬名の前後などの一部に用いる、ユニホーム的な決まった呼称。

あくまで馬名の一部であるので、冠名を使用しない馬主もおり、また同じ馬主が複数の冠名を持つ場合もある。

しかし、冠名の付いている馬は、功績顕著であったとしても競走名には用いられない事になっている。

功績をたたえられ、セントライト記念やシンザン記念が創設されているが、クラシック三冠馬であってもシンボリルドルフやナリタブライアンなど、冠名を使用している馬のレースは創設されないことになっている。

カンパイ

ゲートが正常に開かなかったなどの理由により、真正にスタートできなかった時、発走をやり直すこと。

ゲートから200m前方の地点から、係員が白旗を振って知らせる。

カンバイといわれることもあり、英語のカムバック（Come back／戻れ）が、語源といわれている。

⇒白旗

かんとうば・かんさいば【関東馬・関西馬】

中央競馬会所属の競走馬は、関東・関西のいずれかのトレセンに入厩する。

騎手も関東・関西に分かれ、東西でレースが開催されるが、どちらのレースにも出走できる。

普通は所属している方の開催レースに出走することが多いが、重賞レースや特別競争では、馬の得意な条件など勝てそうな番組に登録し、それぞれ西下・東上し出走させる場合がある。

カンカン

負担重量のこと。

『貫を看る』というのが語源とされ、負担重量を計る検量室のことを『カンカン場』といい、重い負担重量を苦にする馬のことを、『カンカン泣きする馬』という。

＝負担重量　斤量
⇒重量オーバー

かわりみ【変わり身】

レースから遠ざかっていた馬が、1度使われ凡走したが、レースに使ったことで馬体がしぼれ勘も戻り、次のレースで好走した場合、『変わり身がみられた』という。

実際、休養明け2戦目で変わり身を見せる馬は多いが、単に休養明け2戦目の期待だけで、人気になるようなこともあり、使い込んで良化するタイプの馬もいるので、見極めが必要になる。

がれる【ガレる】

馬体が細くなり、貧弱になった状態で、毛艶が悪くなったり、元気のない様子。

ハードに絞り込んで仕上げた馬が、ガレたように見えることもある。

かりさく【仮柵】

芝コースの内側から何メートルかの位置に設けられる柵。

内側の芝を保護するのが目的で、移動柵ともいう。

からうま【空馬】

騎手が落馬し、そのまま走っている馬のこと。

かちみにおそい【勝ち味に遅い】

善戦するが決め手を欠き、なかなか勝てないこと。

かちくら【勝ち鞍】

優勝したレースの数。

また、優勝したレースのことをさし、馬のプロフィールなどで、勝った重賞レースなどを『主な勝ち鞍』というように記載したりする。